NPO法人どんまい

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2024年07月09日

かき氷と氷室の歴史を楽しもう

 

こんにちは、皆さん。7月の暑さが本格化するこの季節、冷たいかき氷が恋しくなりますね。
今回は、かき氷の歴史とその背景にある「氷室」についてご紹介します。
涼しさと甘さを楽しむかき氷を味わいながら、少し歴史に思いを馳せてみませんか?

 

 

1. かき氷の歴史
かき氷は、古代から続く日本の夏の風物詩です。その起源は奈良時代にまで遡ります。当時は、貴族たちが氷を削り、甘味をかけて楽しんでいました。
かき氷が一般庶民に広まったのは、江戸時代以降です。特に明治時代になると、製氷技術の発展により、かき氷が広く普及しました。

2. 氷室とは?
氷室とは、冬に凍らせた氷を夏まで保存するための施設です。古代の日本では、氷室は非常に貴重なもので、主に貴族や権力者が使用していました。
氷室の中で保存された氷は、「御氷(おひょう)」として夏の暑さを和らげるために使われました。
松山市下伊台にも「氷室」の地名があり、長浜町の金山出石寺の山中にも、かつて「金山氷」をつくった氷室があったように、各地に氷室が存在していました。
奈良時代には、毎年6月1日に氷室神社で「氷の節句」という祭りが行われ、氷を取り出して供え物として捧げる儀式が行われました。この伝統は現在でも続いており、奈良の氷室神社では毎年6月に氷を奉納する「氷室祭」が行われています。

3. 氷室と現代のかき氷
現代では、冷蔵技術の発展により、氷を一年中手に入れることができるようになりました。
しかし、伝統的な氷室の技術は今でも一部の地域で受け継がれています。特に、天然の氷を使ったかき氷は「天然氷かき氷」として人気があります。
天然氷かき氷は、冬に自然の気候でゆっくりと凍らせた氷を使います。この氷は、一般的な製氷機で作られた氷よりも密度が高く、溶けにくいのが特徴です。そのため、ふわふわとした食感が楽しめるかき氷が作れるのです。

4. かき氷の楽しみ方
かき氷の楽しみ方は多様です。シロップやトッピングを工夫することで、オリジナルのかき氷を作ることができます。以下にいくつかのアイデアをご紹介します。

 

• 伝統的なシロップ: いちご、メロン、ブルーハワイなどの定番シロップを楽しむ。
• フルーツトッピング: 旬のフルーツをたっぷりとトッピング。マンゴーやキウイ、ブルーベリーなどがおすすめです。
• 和風かき氷: 抹茶シロップをかけ、あんこや白玉をトッピング。和風デザートとして楽しめます。
• ミルクかき氷: 練乳をたっぷりとかけて、ミルクの風味を楽しむ。

 

7月の暑さを乗り切るために、かき氷と氷室の歴史を楽しみながら、涼しさを感じてください。